概要
橋梁の地覆に設置することに特化した製品です。
路面からの柵高は1,100㎜と、地覆前面からのセットバックは250mmを確保します。
支柱のベースプレートには地覆鉄筋を避けるための長穴を採用し、標準部のビームには運搬を考慮した2,330㎜を採用しています。
巻袖ビームの盗難防止のため、トライアングルナットが巻袖ビーム1箇所につき1個付属します。
特長
地覆寸法に合わせた柵高

地覆への取付を考慮したベースプレート

よくあるご質問(FAQ)
割付方法は?
橋梁用防護柵と同様の割り付け方法を採用しています。
端部スパンは中間部の1/2以下とし、中間支点上は「地覆目地」「Ⅴカット」が入るため、その箇所は避けて割り付けをおこないます。
縦断勾配への対応は可能か?
対応可能です。
支柱のベースプレートを笠木の受け座を縦断勾配に合わせた角度で取り付けます。
平面線形への対応は可能か?
最上段の笠木にR加工ができないため対応できません。
折れ点の加工もビームに「突き合わせ加工」ができないため対応できません。
伸縮構造には対応可能か?
伸縮用の笠木とビームを使用することで対応可能です。
巻袖ビームの張出長を変更することは可能ですか?
張出長は500mmから変更できません。
形状の変更は可能か?
「高さ変更」「補助部材の追加」「支柱の曲げ」などは橋梁用防護柵よりも高額になるため対応しておりません。
そのような条件の際は「橋梁用防護柵」の採用を検討いただければと思います。
C種以上の種別に対応可能か?
橋梁用防護柵を使用しない小規模橋梁を対象としているため、現在のところC種のみのラインナップとなります。
溶融亜鉛めっき仕様には対応していますか?
C種のガードレールはビームの板厚が薄いため溶融亜鉛めっき仕様には対応しておりません。
白色以外の塗装色に対応可能か?
対応可能です。
準標準色として「ダークブラウン」「グレーベージュ」「ダークグレー」を用意しています。
標準部のビーム長に2,330㎜を採用した理由は?
昭和60年代にDSK橋梁用防護柵は、横梁長3,995mm(2スパン連続)を採用していましたが、運送に4t車(貸切便)が必要なため「不経済」と判断し1,995㎜(単スパン)に変更されました。
この経験を踏まえ、標準ビームは一般的なガードレールの4,330mm(2スパン連続)と異なり、2,330mm(単スパン)としました。
支柱の定着部がベースプレート式の利点は?
コンクリート埋込式と比較すると、車両衝突時に地覆コンクリートの「割れ」が発生しにくく、補修部材の交換も容易になります。また、据付時の調整も容易です。
支柱の取付穴に長穴を採用した理由は?
アンカーボルトと地覆鉄筋の干渉を避けるため長穴を採用いたしました。
特に補修工事で「あと施工アンカー」を使用する場合、鉄筋を避けて削孔することが可能となります。
補修部材はダイクレからのみ供給となるのか?
ガードレールの部品は共通なので、他社からの供給も可能です。
販売価格の設定は?
一般のガードレールと同様に、1連当たりの平均が21m以上は「m単価」、21m未満は「部材単価」となります。
数量に関わらず、アンカー類と盗難防止用のトライアングルナットは含まれます。
笠木の設計強度を教えてください
SP種に適用される設計強度を満足しています。
耐雪型には対応していますか?
橋梁への設置に限定しており、斜面雪圧力(グライド力)の作用が考えにくいため、耐雪型には対応しておりません。
冬季の路線閉鎖に伴い除雪を行わない場合、笠木の変形が懸念されますので、そのような使用状況には「橋梁用防護柵」をご利用ください。