『ガードレール』
特長
盗難防止「トライアングルナット」標準装備 \NEW/
巻袖ビーム1枚につきトライアングルナットを1個使用し、脱着に専用工具(別売)を使用することで、盗難防止対策が可能です。
高い安全性をもっています
最適な剛性と靭性を持つ波形断面のビームを使用していますので、衝突時のエネルギー吸収に優れており、損傷を最小限に抑えることができます。
施工が簡単です
組立はボルトとナットによる組み立てで、簡単かつ短時間で施工することができます。
合理的な設計です
合理的な設計で、ビームとビームの接合方法、ビームと支柱の組み合わせ方法、そして付属ボルトに至るまで無駄がありません。
良質な防錆処理を施しています
当社のガードレールは良質の亜鉛めっきを施した後、密着性の高い塗装を行っています。
そのため、十分な耐食性を持ち、長時間にわたって美しい外観を維持することができます。
また、亜鉛めっきの付着量を増やし、亜鉛めっき地肌のまま使用することも可能です。
材質
部材は、ビーム、支柱、ブラケット、およびボルト・ナットなどからなっています。
いすれも、正確な寸法、均ーな品質、そして優れた断面特性を持っています。
【ビームの種類】
材質はJISG 3101「一般構造用圧延鋼材」SS400・SS490およびJIS G 3302
「溶融亜鉛めっき鋼板および鋼帯」SGH400を使用しています。
【支柱の種類】
支柱はJIS G 3444「一般構造用炭素鋼管」STK400およびJIS G 3466
「一般構造用角形鋼管」STKR400を使用しています。
【ポルト・ナット】
ポルトの強度区分は、JIS B 1180 「六角ボルト」に規定されている4.6および6.8を使用し、
ナットの強度区分は、JIS B 1181 「六角ナット」に規定されている4を使用しています。
規格
【記号の説明】
-
【路側帯用】
-
建込 種別 記号 ビーム
厚さ×幅×長さ (mm)支柱
厚さ×外径×長さ (mm)ブラケット(間隔材)
厚さ×幅×長さ (mm)支柱間隔
(m)参考質量
(kg/m)土
中
用
C Gr-C-4E 2.3×350×4.330 4.5×114.3×2.100 4.5×70×300 4 16.0 B Gr-B-4E 3.2×350×4,330 4.5×114.3×2,200 4.5×70×300 4 19.4 A Gr-A-4E 4.0×350×4,330 4.5×139.8×2,350 4 26.0 SC Gr-SC-4E 4.0×500×4,320 4.5×139.8×2,500 6.0×270×300 4 37.8 SB Gr-SB-2E 6.0×125×125×2,490 4.5×200×137×362 2 58.6 SA Gr-SA-3E 上段ビーム
5.5×89.1×2,994ビーム
4.0×500×3,320上段支柱
4.2×101.6×645支柱
6.0×125×125×2,5054.5×200×137×362 3 65.7 SS Gr-SS-2E 上段ビーム
5.5×89.1×3,994ビーム
4.0×500×4,3204.5×200×137×462 2 78.2 構
造
物
用
C Gr-C-2B 2.3×350×4,330 4.5×114.3×1,100 4.5×70×300 2 16.4 Gr-C-2B-2 4.5×114.3×950 15.5 Gr-C-2B-3 4.5×114.3×890 17.5 Gr-C-2B-4 4.5×114.3×1,150 23.3 Gr-C-2B-5 4.5×114.3×1,090 25.3 B Gr-B-2B 3.2×350×4,330 4.5×114.3×1,100 4.5×70×300 2 19.5 Gr-B-2B-2 4.5×114.3×950 18.6 Gr-B-2B-3 4.5×114.3×890 20.6 Gr-B-2B-4 4.5×114.3×1,150 26.3 Gr-B-2B-5 4.5×114.3×1,090 28.4 A Gr-A-2B 4.0×350×4,330 4.5×139.8×1,100 2 25.8 Gr-A-2B-2 4.5×139.8×950 24.9 Gr-A-2B-3 4.5×139.8×890 26.8 Gr-A-2B-4 4.5×139.8×1,150 32.9 Gr-A-2B-5 4.5×139.8×1,090 34.8 SC Gr-SC-2B 4.0×500×4,320 4.5×139.8×1,250 6.0×270×300 2 38.8 Gr-SC-2B-2 4.5×139.8×1,100 37.6 SB Gr-SB-1B 6.0×125×125×1,240 4.5×200×137×362 1 62.4 Gr-SB-1B-2 6.0×125×125×1,090 59.2 SA Gr-SA-1.5B 上段ビーム
5.5×89.1×2,994ビーム
4.0×500×3,320上段支柱
4.2×101.6×645支柱
6.0×125×125×1,2551.5 71.9 Gr-SA-1.5B-2 上段支柱
4.2×101.6×645支柱
6.0×125×125×1,1054.5×200×137×362 1.5 70.6 SS Gr-SS-1B 上段ビーム
5.5×89.1×3,994ビーム
4.0×500×4,320上段支柱
4.2×101.6×645支柱
6.0×125×125×1,2554.5×200×137×362 1 88.4 Gr-SS-1B-2 上段支柱
4.2×101.6×645支柱
6.0×125×125×1,1051 85.2 -
【形状・寸法】
路側用/2山ビーム路側用/3山ビーム
-
【分離帯用】
-
建込 種別 記号 ビーム
厚さ×幅×長さ (mm)支柱
厚さ×外径×長さ (mm)ブラケット(間隔材)
厚さ×幅×長さ (mm)支柱間隔
(m)参考質量
(kg/m)土
中
用
Cm Gr-Cm-4E 2.3×350×4,330 4.5×114.3×2,250 (間隔材)
4.5×160×50×4704 27.0 Bm Gr-Bm-4E 3.2×350×4,330 (間隔材)
4.5×160×50×7204 37.8 Am Gr-Am-4E 4.0×350×4,330 (間隔材)
4.5×200×50×7304 47.3 SCm Gr-SCm-2E 4.0×350×4,330 4.5×114.3×2,250 (間隔材)
4.5×200×50×7302 54.5 SBm Gr-SBm-2E 4.0×350×4,330
(SS490)4.5×114.3×2,250 (間隔材)
支柱部5.0×200×50×980
中間部4.5×200×100×9802 67.5 SAm Gr-SAm-2E 4.5×139.8×2,400 2 71.9 SSm Gr-SSm-2E 4.0×500×4,320 6.0×125×125×2,490 (間隔材)
4.5×200×137×9742 102 構
造
物
用
Cm Gr-Cm-2B 2.3×350×4,330 4.5×114.3×1,150 (間隔材)
4.5×160×50×4702 29.2 Gr-Cm-2B-2 4.5×114.3×1,000 28.2 Bm Gr-Bm-2B 3.2×350×4,330 4.5×114.3×1,150 (間隔材)
4.5×160×50×7202 37.9 Gr-Bm-2B-2 4.5×114.3×1,000 37.0 Am Gr-Am-2B 4.0×350×4,330 4.5×114.3×1,150 (間隔材)
4.5×200×50×7302 47.6 Gr-Am-2B-2 4.5×114.3×1,000 46.7 SCm Gr-SCm-1B 4.0×350×4,330 4.5×114.3×1,150 (間隔材)
4.5×200×50×7301 62.5 Gr-SCm-1B-2 4.5×114.3×1,000 60.6 SBm Gr-SBm-1B 4.0×350×4,330
(SS490)4.5×114.3×1,150 (間隔材)
5.0×200×50×9801 69.5 Gr-SBm-1B-2 4.5×114.3×1,000 67.6 SAm Gr-SAm-1B 4.5×139.8×1,150 1 73.0 Gr-SAm-1B-2 4.5×139.8×1,000 70.8 SSm Gr-SSm-1B 4.0×500×4,320 6.0×125×125×1,240 (間隔材)
4.5×200×137×9741 100 Gr-SSm-1B-2 6.0×125×125×1,090 96.7
-
【形状・寸法】 分離帯用/2山ビーム
分離帯用/3山ビーム
表面処理
【塗装仕上げによる場合】
①ビーム、支柱、ブランケットおよび間隔材
原則として溶融亜鉛めっきを施し、燐酸亜鉛処理後、塗装を行っています。
亜鉛の付着量は、JIS G 3302「溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯」に規定されているZ27です。
また、土中用支柱の埋込み部分については、亜鉛めっき後、黒ワニスまたはこれと同等以上の塗料で内外面とも塗装を行っています。
②ボルト・ナット
JIS H 8641「溶融亜鉛めっき」HDZT49仕上げです。
【溶融亜鉛めっき仕上げによる場合】
①ビーム、支柱、ブランケットおよび間隔材
JIS H 8641「溶融亜鉛めっき」HDZT77とし、その他の部材は、HDZT49仕上げです。
②ボルト・ナット
JIS H 8641「溶融亜鉛めっき」HDZT49仕上げです。
曲線部設置
曲線ビームの工場加工範囲を下表に示しました。
曲線ビームを希望される場合は、半径と外R、内Rの区別をこ指示ください。
なお、範囲の上限を超える場合は、直線ビームが使用可能です。
【曲線ビームの工場加工範囲】
【曲線半径の箇単な求め方】
施工例
『耐雪型ガードレール』
耐雪型の規格
【記号の説明】
【耐雪型路側帯用】
建込 | 種別 | 記号 | ビーム 厚さ×幅×長さ (mm) |
支柱 厚さ×外径×長さ (mm) |
支柱間隔 (m) |
参考質量 (kg/m) |
土 中 用
|
C | Gr-C2-3E | 2.3× 350×3,330 | 4.5×114.3×2,100 | 3 | 18.9 |
Gr-C3-2E | 2.3×350×4,330 | 2 | 23.4 | |||
B | Gr-B2-4E | 3.2×350×4,330 | 4.5×114.3×2,200 | 4 | 19.7 | |
Gr-B3-3E | 3.2×350×3,330 | 3 | 22.5 | |||
Gr-B4-2E | 3.2×350×4,330 | 2 | 27.1 | |||
A | Gr-A2-4E | 4.0×350×4,330 | 4.5×139.8×2,350 | 4 | 26.3 | |
Gr-A3-3E | 4.0×350×3,330 | 3 | 30.0 | |||
Gr-A4-2E | 4.0×350×4,330 | 2 | 36.4 | |||
Gr-A5-2E | ||||||
SC | Gr-SC2-4E | 4.0×500×4,320 | 4.5×139.8×2,500 | 4 | 37.8 | |
Gr-SC3-3E | 4.0×500×3,320 | 3 | 42.1 | |||
Gr-SC4-2E | 4.0×500×4,320 | 2 | 49.2 | |||
Gr-SC5-2E | ||||||
SB | Gr-SB2-2E | 4.0×500×4,320 | 6.0×125×125×2,490 | 58.6 | ||
Gr-SB3-2E | ||||||
Gr-SB4-1E | 1 | 89.7 | ||||
Gr-SB5-1E | ||||||
構
|
C | Gr-C2-2B | 2.3×350×4,330 | 4.5×114.3×1,100 | 2 | 17.0 |
Gr-C3-2B | ||||||
B | Gr-B2-2B | 3.2×350×4,330 | 20.1 | |||
Gr-B3-2B | ||||||
Gr-B4-2B | ||||||
A | Gr-A2-2B | 4.0×350×4,330 | 4.5×139.8×1,100 | 26.4 | ||
Gr-A3-2B | ||||||
Gr-A4-2B | ||||||
Gr-A5-2B | ||||||
SC | Gr-SC2-2B | 4.0×500×4,320 | 4.5×139.8×1,250 | 38.8 | ||
Gr-SC3-2B | ||||||
Gr-SC4-2B | ||||||
Gr-SC5-2B | ||||||
SB | Gr-SB2-1B | 4.0×500×4,320 | 6.0×125×125×1,240 | 1 | 62.4 | |
Gr-SB3-1B | ||||||
Gr-SB4-1B | ||||||
Gr-SB5-1B |
耐雪型の施工例
よくあるご質問(FAQ)
トライアングルナットについて\NEW/
盗難防止に使用するトライアングルナットのみの購入は可能ですか?
トライアングルナットのみの販売は行っておりません。
トライアングルナットはガードレール本体への付属品として提供しています。
また、トライアングルナットの価格はガードレールの本体価格に含まれています。
トライアングルナットに使用する専用レンチのみを購入することは可能ですか?
専用レンチのみの販売は行っておりません。
専用レンチはガードレール本体と一緒に購入していただく形となります。
ご理解とご協力をお願いいたします。
トライアングルナットはSC種以上の種別と分離帯用に付属しないのはなぜですか?
巻袖ビームの盗難は、人通りの少ない場所での発生傾向が高く、高速道路などでは発生傾向が低いと判断しております。
トライアングルナットや専用レンチは市販されていますか?
当社で確認したところ、市販はされておりません。
ガードレール用のM16ナットを特別に製作しています。
トライアングルナット付きの図面データが欲しい
設計にご活用ください
ダウンロードする
盗難防止ガードレールの資料が欲しい
説明にご活用ください
パンフレットを見る
各社ともに同じ型式記号ですが、互換性はありますか?
鋼製防護柵協会に加盟している会社は共通の型式記号を使用しており、形状や部材構成も共通しています。
そのため、異なるメーカーの製品を連結することや、他社製品の部品を補修に使用することも可能です。
ただし、現在のガードレールは1972年(昭和47年)に規格統一されており、それ以前の製品とは互換性がありません。
統一前の製造メーカーとしては、「八幡エコンスチール株式会社」、「富士製鉄株式会社」、「日本鋼管株式会社」などが挙げられます。
車両用防護柵の設置位置には路側の他に歩車道境界と分離帯がありますが、歩車道境界と分離帯はどのような違いがありますか?
歩車道境界,分離帯ともに車道を分離するものですが、歩車道境界は歩道と車道を分離し分離帯は車道の上下線を分離するものとなります。
従って、歩車道境界用の防護柵は前面からの車両衝突のみに対応し、分離帯用の防護柵は前面と背面の両側からの車両衝突に対応する形状となります。
歩車道境界部にガードレールを設置することはありますか?
歩車道境界部の防護柵は歩行者の手が触れる箇所となり、ガードレールのビームが開断面で好ましくないため設置されません。
以前は歩車道境界部にもガードレールを設置することがありましたが、現在は閉断面のビームパイプを備えたガードパイプが、歩行者にも配慮した防護柵として設置されています。
分離帯に路側用を設置することは可能ですか?
設置帯の幅員に余裕がある場合は路側用の設置が可能です。また構造物等が存在し分離帯用の設置が困難な場合は路側帯用が設置されます。
構造物用の埋込長には400㎜,250㎜,190mmの3種類がありますが、どのように使い分けますか?
構造物用の標準埋込長は400mmです。
埋込長が短くなる程コストと施工性は不利になりますので、制約のない場合は400㎜を使用してください。
支柱の埋設部に干渉物等があり400㎜の埋込が不可な場合に250㎜を採用し、250mmの埋込みも不可な場合に190mmを採用してください。
参考
コスト:400mm<250㎜<190mm
施工性:400mm>250㎜>190mm
ガードレールのビーム断面の説明にコルゲーションという文言が使用されることがますが、どのような意味ですか?
コルゲーションとはビーム断面の凹凸のことを指します。
コルゲーションは強度と関連しており、種別が高いほどコルゲーションの値は大きくなります。
具体例を挙げるとC種で50mmのコルゲーションがA種では75mmが採用されています。
耐雪型はどのような場合に使用されますか?
切土法面等でビームに作用する斜面雪圧力(グライド力)が大きく、ビームが捩じられる可能性が高い場合に採用の適否が検討されます。
従って積雪深のみで採用の適否が判断されるものではありません。
曲線への対応方法について、どの程度の曲げ半径(R)から曲線ビームの加工が必要になりますか?
緩やかな曲線には標準の直線ビームで対応可能です。
曲線加工が必要になる曲げ半径については種別により異なりますが、以下が目安となります。
・SS種,SA種,SB種,SC種:R=150m以下
・A種:R=70m以下
・B種:R=40m以下
・C種:R=30m以下
製作可能な最小曲げ半径は下記となります。
・SS種,SA種,SB種,SC種:R=10m
・A種,B種,C種:R=5m
注意)曲線ビームを希望される場合は半径の他、「外R」「内R」の区別をご指示ください。
拡幅部において線形が直線的に変化する箇所(折れ点)はどのように対応しますか?
ガードレール端部を向かい合わせた縁切りとします。
ビームを切断し角度を付けて溶接加工することは強度上の懸念があるため行っておりません。
袖ビームの長さは変更できますか?
500㎜で固定されているため変更への対応は行っておりません。
端部位置は袖ビームの長さではなく支柱間隔で調整してください。
施工時に注意する点はありますか?
衝突車両を滑らかに誘導できるようビームの重ね合わせ方向に注意してください。
屋根瓦のように進行方向の上流側が上になるよう重ねて施工してください。
ボルト類は、摩擦接合ではないため締結トルクを定めておりませんが、車両走行時の振動により緩みが発生しないよう十分な締め付けを行ってください。