FAQ

鋼製と鋳物製のグレーチングの違いを教えて欲しい

2種類の鉄のグレーチング、何が違う?

排水溝に使われる鉄のグレーチングの材質には、大きく「鋼製(スチール)」と「鋳物製(ダクタイル鋳鉄)」の2種類があります。

「鋼製(スチール)」は、幅広い性能要件を満たす万能な素材で、最も広く使われています。
「鋳物製(ダクタイル鋳鉄)」は、景観性で評価され、観光地などで採用されております。

グレーチングに求められる最も重要な役割は、排水と安全な通行の確保です。
近年は、ベビーカーの車輪や杖が引っかかりにくいバリアフリー対応の仕様が広く求められるほか、観光地などでは景観に配慮したデザインも重視されています。

どちらの素材も、排水・耐荷重・各種仕様への対応が求められる点は共通しています。
どちらが正解かは現場条件によりますが、例えば「排水性能」を優先するなら、答えは明確です。
スチールグレーチング(普通目)の開口率は70%超、排水性能において、決定的な優位があります。

下記を参考に、現場条件などに合わせてお選びください。

素材別 性能比較

比較項目 鋼製(スチール)

鋳物製(ダクタイル鋳鉄)

排水能力 開口率が普通目で70%以上 開口率が70%未満(メーカー要確認)
靭性・割れにくさ SS400 伸び21%以上 FCD450-10 伸び10%以上
重量・施工性 1※ 1.17※
コスト(材料・製造) 1※ 1.77※
形状への対応 型が不要  型が必要
維持管理 開口率が高く上から中が見える   開口率が低く上から中が見えにくい 

※みぞ幅300用 横断溝用 T-25 本体・枠共にて、鋼製(スチール)を1とした時(積算資料2026年4月号)

比較項目別の解説

排水能力

排水溝蓋であるグレーチングに求められる第一の役割です。
グレーチングの開口率が排水能力を大きく左右します。
排水が求められる現場では、開口率も考慮して選定してください。

【参考】
鋼製(スチール)グレーチングの開口率
普通目35.3ピッチ 70.5%
普通目30.0ピッチ 75.0%

靭性・割れにくさ

SS400(一般構造用圧延鋼材)は、FCD450(ダクタイル鋳鉄)よりも材料の伸び率が大きいため、降伏後から破断までの塑性変形能力(靭性・延性)に優れるため、脆性破壊のリスクが低い素材です。

重量・施工性

鋼製(スチール)の方が軽量で、運搬・設置・交換の作業負担が軽減されます。
狭所や高所の施工でも取り回しやすく、工期短縮にも貢献します。
少しでも軽いものが求められる現場では、重量も考慮して選定してください。

形状への対応

鋼製(スチール)は製造に型を必要としないため、短尺品や特殊形状への対応が容易です。

維持管理

点検時に上から中を見たいケースは開口率の高い方を選定ください。
グレーチングは一般的に、蓋を外して清掃や点検が行えますが、 鋳物(ダクタイル鋳鉄)製品の一部には、蓋と枠が一体で、蓋が外せないものもありますので、事前にご確認ください。

こんな現場にはスチールグレーチングがおすすめ

 排水が必要な現場

上から中を点検したい、蓋を開閉したい現場

特注サイズや既設溝への対応が必要な改修工事

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