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グレーチングとは~その役割と基礎知識~

グレーチング製品の役割

グレーチングとは、鋼材を格子状に溶接した製品のことをいいます。(英語:grating)
グレーチングの基本的な役割は速やかな排水を促すために、水だけが流れ、人や物の落下を防ぐこと、
溝に蓋をすることにより、人や車両の通過を容易にすることと言えるでしょう。
そのためグレーチングは“街のいたる処にあるのです。”
道路で安全に運転できること、子供が外で安全にはしゃぐこと、ハイヒールを履いた女性が何も気にせず歩けること。
皆様の何気ない日常を、グレーチングが守っています。
私たちダイクレは、日本国内で初めてグレーチングを製作したメーカーとしての誇りをもちながら、
皆様の足元を守るため、グレーチングの製造を続け更なる挑戦をしていきます。

グレーチングの役割

グレーチングの基礎知識

グレーチングの製造工程

グレーチングの製造工程

材料整列

圧接するため、材料を整列します。

グレーチングの製造工程

圧接

ベアリングバーとクロスバーをプレスしながら格子状にプロジェクション溶接します。

グレーチングの製造工程

TB切断

パネルからとび出している余分なクロスバーを切断して除去します。

グレーチングの製造工程

BB切断1・2

注文のサイズにするために、ベアリングバーを切断します。

グレーチングの製造工程

組立

注文された構造に組立を行います。
単純な構造は溶接ロボットで、複雑な構造は全て人の手で制作を行います。
ここでお客様の細かな要望に応えるための職人の技が光ります。

グレーチングの製造工程

メッキ

溶融亜鉛メッキ処理を行います。この処理によって長く安心して使っていただくための防水効果が得られ、更に見た目にも美しい製品が出来上がります。

グレーチングの製造工程

完成

最後に、規定に基づき人の手により仕上げ、検品を行います。

工場内の設備はすべて自社設計、自社制作しております。これは目指す品質を実現させるためでありダイクレの拘りと高い技術力を示す一端でもあります。一見、単純な構造に見えるグレーチングですが、強度や安全性、更に仕上がりの美しさなど求められるものは多くなってきています。その要求にに応える技術力やチャレンジ精神がダイクレにはあります。

グレーチングの構造

グレーチングの構造

主部材(メインバー)

溝の幅・桝の大きさ・耐荷重によって強度の計算で決まる鋼材部分。

補助部材(ツイストバー)

主部材を正しく保持するための六角鋼材。主部材に対して直角に接合される。

補助部材(エンドバー)

フラットバー、L型アングル、台形の鋼材などが使用される、エンド側を主部材に直角方向に溶接された鋼材。

主部材ピッチ

主部材が並んでいる間隔。設置現場や用途に合わせてあら目・細めで選択が可能。

ツイストバーピッチ

ツイストバーの並ぶ間隔。ピッチにはいくつか種類があるが、現在ではバリアフリーが進み車椅子などの車輪の幅に合わせて、50mmピッチが主流となっている。

グレーチングの用途

グレーチングの用途

グレーチングの用途は、道路の脇の側溝の蓋、歩道と車両の境目、駐車場、ビルや建築物の周囲、公園、競技場、商店街、また建物の中など、
製品の名前は馴染み深いとは言い難いですが、少し見回せば目に入らないことはないほど色々な場所に使用されています。
さらに、工場や船舶・鉄塔の床材としても使用されています。清掃工場、火力発電所などでも広く利用されています。
ダイクレのグレーチングは、東京のランドマークである東京スカイツリーにも使用されています。
それほど、グレーチングは快適な住環境、都市空間を創造する為には、欠かすことの出来ないものとなっています。

グレーチングの種類と材質

バリエーション溢れる
ダイクレグレーチング

ライフスタイルの多様化に伴い、都市に求められる機能も幅広くなり、グレーチングも使われる場所、目的により求められる性能、機能が異なっています。
ダイクレはお客様の要望に応えるため、種類豊富なグレーチングを用意しています。

スチールグレーチング

スチールグレーチング

主部材表面に細かなザラザラ・Dグリップ模様を施すことにより、摩擦を増やしすべり防止機能を向上させ、安全で快適な歩行を提供します。細目タイプを使用することで女性や子どもへの安心の提供にも繋がります。

ザラザラ・Dグリップの特長

POINT01

滑りにくいオリジナル模様

POINT02

歩行者への安全性の強化

POINT03

滑りにくさBPN=40を達成!

ザラザラ・Dグリップの特長
ザラザラ・Dグリップの特長

※BPNとは英国式ポータブル・スキッド・レジスタンス・テスターを用いて求められる数字です。この数字が大きいと滑りにくく、小さいと滑りやすくなります。

溝蓋用グレーチング

溝蓋用グレーチング

最も基本的な形状で格子状をした“溝の蓋”です。製品のバリエーションも豊富で様々なタイプが選べます。

U字溝用グレーチング

U字溝用グレーチング

みぞぶたに羽のようなアングルを付け、側溝にひっかけるようにする、最も施工が容易なタイプです。

かさ上げグレーチング

かさ上げグレーチング

みぞぶたタイプに脚をつけ、嵩を上げたタイプです。既存のコンクリート二次製品に対応しています。

ますぶた用グレーチング

ますぶた用グレーチング

側溝のところどころにある集水桝のふたになるタイプです。一般のグレーチングと違い、ほぼ正方形に近い形となっています。

床板用グレーチング

床板用グレーチング

プラントや船舶の歩廊に使用されるグレーチングです副部材(ツイストバー)のピッチを大きくすることで軽量化+高い開口率の維持を実現しています。

長スパン用グレーティング

長スパン用グレーティング

断面効率の良いI型鋼を使用することで、通常のグレーチングでは対応できない長スパン開口に対応します。(航空や湾口・橋梁なと)

グレーチングの材質

グレーチングの材質は基本的に、スチール製(SS400) です。しかし、耐久性や耐食性が求められる場所(例:オンショア・オフショアの工場、薬品を扱うプラント)には、FRP(ガラス強化プラスチック)素材を採用した製品「ファイバーグレーチング」などが使用されます。また、インテリジェントビルのエントランスなど美観が求められる場所には、ステンレスグレーチングを使用いただけます。

その他にも、ゴルフ場や公園・競技場用で、景観を考慮しスチールグレーチングに人工芝を装着した製品、グレーチングをゴムのカバーで覆うことで安全性を高めた製品等もあります。

ステンレスグレーチング

ステンレスグレーチングスチールグレーチング

スチール製と比較して錆びに強く、美観的にも美しくシャープな印象を与えることができます。ビルのエントランスや、腐食対策で水処理関係のプラントにご使用いただくことが多いです。

主部材表面に細かなザラザラ・Dグリップ模様を施すことにより、摩擦を増やしすべり防止機能を向上させ、安全で快適な歩行を提供します。細目タイプを使用することで女性や子どもへの安心の提供にも繋がります。

FRPグレーチング

FRPグレーチング

軽量且つ強靭な上に、塩・薬品にも高い耐性を持つため海辺や水中でもご使用いただけます。また、美観にも優れているため、ビルの目隠し材等にもご使用いただいております。

FRPとは「ガラス繊維強化プラスチック」のことをさします。このFRPで作られたダイクレファイバーグレーチングは軽くて強く、換気性に優れています。

合成ゴムグレーチング

合成ゴムグレーチング

玄関まわりや駐車場の「みぞぶた」にぴったりマッチする柔らかいタイプのグレーチングです。特殊合成ゴムを使っているので滑り止めの機能はもちろん、他の素材と比べてガタツキや騒音も軽減します。

プラスチック製品

プラスチック製品

足触りが良く、高齢者やお子さんにも優しいグレーチング。介護施設や幼稚園、プールやシャワールームなどといった場面で多く使用されています。

鋳鉄製グレーチング

鋳鉄製グレーチング

素材の持つ十分な強度が強みのグレーチング。ダイクレでは強度にデザイン性も兼ね備えた製品まで取り揃えています。