概要
『アフレンナー』は、大雨による法面小段排水溝の越流防止を目的とした製品です。
集中豪雨等で法面小段排水溝から溢れ出る水により法面が崩壊する事例が発生しております。
『アフレンナー』は、水量が法面小段排水溝の排水能力を超えた時、雨水を堰き止めて、法面小段を擬似側溝にすることで、崩壊を防ぎます。
『アフレンナー』は軽量で、高所の法面小段でも資材搬入が容易で、現場での作業工程も軽減します。
特長
排水性
法面小段を疑似側溝にして排水能力を上げます
想定水量により高さ160mmと83mmが選択できます

高さ160mmタイプ取付イメージ

高さ83mmタイプ取付イメージ
施工性
FRP製で軽量なので高所の現場への搬入・設置作業が容易です
アンカー、連結金具で簡単取付
現地で切断加工が可能です
耐食性
FRP製なので腐食の懸念がありません
規格
製品名 | 型式 | タイプ(mm) | 寸法(㎜) | 重量(㎏/本) | 備考 |
アフレンナー | AF1500H160 | H=160 | L=1,495 | 4.0 |
ライトグレー (標準色) |
AF1500H83 | H=83 | 1.8 | |||
転倒防止金具 |
AF-S160 | H=160用 | 110x50x103 | 0.3 |
高耐食メッキ鋼板 (表面処理) |
AF-S83 | H=83用 | 70x50x73 | 0.3 |
製品に含むもの
製品には以下の部材が含まれます。
アフレンナー:本体1本(本体用アンカー2本 連結金具2個 連結金具用ボルト1本)
※アフレンナーのスポンジゴムは標準装備。
転倒防止金具:金具1個(金具用アンカー1本)
※転倒防止金具はオプションとなります。より安心を得たい時にお使いください。

アフレンナー(黒いのは防水スポンジゴム)

連結金具

転倒防止金具
注意事項
設置後に「載る」「蹴る」などの荷重は想定しておりません。
予期せぬ破損につながる可能性がありますので、ご注意ください。

断面イメージ図

満水試験風景
施工方法
1. 墨だし
設置位置、アンカー固定位置の墨だしを行う
2. アフレンナーの取付
墨だし位置に1本目のアフレンナーをアンカーにて取り付ける。
3. 連結金具の取付
3-1. 連結金具差し込み部の片面にシーリング材を塗布する
3-2. アンカー固定したアフレンナーの開口部に連結金具を差し込む
※ 連結金具のボルト固定は水圧面と逆側になるようにする
3-3. 次の延長に使用するアフレンナーの片側に3-1,2の手順で連結金具を差し込む
3-4. 次の延長に使用するアフレンナーをアンカーにて取り付ける。
3-5. 連結金具をボルト固定
※ 転倒防止金具を取り付ける場合は合わせて取り付ける。
3-6. 継ぎ目部をシーリング
※ 継目及び地面との境界に隙間が出来ないようにシーリングする

3-1.シーリング塗布状況

3-2.差込状況

3-5.固定状況

3-6.継ぎ目部シーリング状況
施工例
よくあるご質問(FAQ)
適用場所を教えて欲しい。
既設排水溝から雨水が溢れ問題になる現場に適用されますが、新設現場で排水量を確保したい現場でも適用できます。
高所や狭小現場で、資材搬入や作業が困難な場所、重機が使えない場所に最適です。
アフレンナーとハイランナーは何が違いますか?
アフレンナーは、法面小段の越流防止を目的とし、既設排水溝の排水能力を補完し越流を防止します。
ハイランナーは、小段排水溝の機能維持を目的とし、排水溝の閉塞を防止します。
用途に応じて選択ください。
どのような強度を想定していますか。
水圧を想定し、十分な強度を有しております。
高さ(タイプ)はどのように決めるのですか?
該当地域の過去最大雨量で、側溝に流れ込む水量から、必要な高さを算出いたします。
規格外の形状や寸法の対応はできますか?
条件によりますが、特注で対応可能です。
色は変更できますか?
塗装での対応となります。
価格や納期など詳しくはお問い合わせください。
排水する通水面側はフラットですか?
通水面側は突起物も無くフラットで、草木などが引っかかることもなく、排水を阻害しません。
施工に必要な材料を教えて欲しい
シーリング材を別途ご用意ください。
また、上記材料を施工するための専用工具も合わせてご用意ください。
現場で切断加工する際に工具を教えて欲しい
電動ノコや丸鋸などをご用意ください(ダイヤモンド刃をお勧めしますが、通常刃でも切断は可能です)。
切断加工面にバリが出た場合は、ディスク、サンダーヤスリなどで仕上げてください。
シーリングは必要ですか?
コンクリート設置面や製品の継目からの漏水防止にシーリングをお願いします。